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Biomedical Research

実験動物関連事業

Avidity Science

RO Water Systems

逆浸透(RO)技術について:
水質管理のための変数コントロール

 

逆浸透は、水道水から不純物を取り除き、さらなる浄化が必要な場合に備えて水を整える技術です。Avidity Science®のRO製品は、供給される水から有機物、微粒子、イオンや金属、微生物やバクテリアなど最大99%を除去することができ、施設の場所や水源、季節に左右されずに一定の水質を確保できます。

 

この図は、「逆浸透(RO)」の簡易的な説明です。逆浸透は、水中の不純物をほとんど取り除くことができる、効果的で経済的な方法です。

逆浸透のプロセスでは、水を「半透過膜」という特殊なフィルターを通します。このフィルターは、水の分子は通すけれども、不純物は通さないように作られています。自然の状態では、水は不純物が少ない方から多い方へと移動しますが、逆浸透ではこれを逆にします。つまり、圧力をかけて水をフィルターを通し、純粋な水だけを反対側に出します。

図には、「TYPE 3 WATER」とあり、これは処理される水の種類を指しています。圧力をかけることにより、不純物が含まれた水がフィルターに押し付けられ、純水だけがフィルターを通過します。不純物は膜の上に残り、後で洗い流されて排水されます。この結果、飲用や他の用途に適した、よりきれいな水を得ることができます。

 

システム概要

Avidity Science® RO100は、研究室や動物研究施設で使うために開発された逆浸透式の水浄化装置です。この装置は、研究の結果に影響を与えたり、動物の健康を害する可能性のある不純物を効率良く取り除くことができます。RO100は、実験などの様々な用途に使える、日に最大100ガロンのクリーンな水を安定した流量で供給します。また、Avidity Scienceの自動循環給水システムと組み合わせるのに最適な設計になっています。

1台のRO100装置で1日に約379リットルの水を生成でき、2台を同時に使うことでその倍の約757リットルを供給可能です。RO100は、水を直接排出するタイプのシステムにも、水を循環させて使うタイプのシステムにも対応しています。

Indigo ROは、直感的に操作できるタッチスクリーンディスプレイを備えた水浄化システムです。タッチスクリーンを使って、水槽の水位や浸透水の品質など、水処理システムに関する重要な情報を全て視覚的に把握することができます。さらに、Indigo ROは安全規格にも準拠しており、多言語での情報提供が可能ですので、国際的な環境でも使用することができます。

一方、RO250Aは、水を直接排出するタイプのシステムにも、水を循環させて使うタイプのシステムに対応するように設計されています。水が必要になったときには、RO250Aが自動で水を供給するため、手間を省くことができます。

この逆浸透システム導入による利点は、多岐にわたります

まず、動物たちは清潔で新鮮な水を必要なときに常に利用でき、これは週7日、1日24時間休みなく続きます。自動給水システムと組み合わせることで、水ボトルを用意し、交換するという手間が大幅に削減され、また場合によっては完全に不要になります。これにより、スタッフはその分の時間と労力を節約し、より重要な作業に注力できます。さらに、ボトルを扱う際の持ち上げや曲げ、ひねりなどによる体への負担がなくなるため、作業の安全性が大きく向上します。

また、逆浸透システムはバイオフィルムの形成を抑える効果もあります。バイオフィルムは、水中で成長する細菌の粘液質の集合体で、パイプの内壁に付着し、実験動物に病気を引き起こす可能性があります。逆浸透処理された水は栄養分が少ないため、バイオフィルムの成長を抑制し、発生してもより薄く、害の少ないものにすることができます。これにより、給水システムの長期的な清潔さと安定性が保たれ、維持管理の手間を減らすことができます。

 

システム導入をご検討のお客様には、データシートを御用意しています。

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