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継手の「ねじ」について

自動給水システムには、配管とバルブ等を接続させるために様々な種類の継手が使用されています。継手の中には、一方がねじになったものがありますが、このねじの規格や種類に関してお客様からよく頂くご質問にお答えします。


Q1: ネジの種類または規格には「平行ねじ」、「テーパーねじ」、「NPTねじ」、「PTねじ」などがありますが、どう違うのですか?また、Avidity Scienceのねじはどのタイプのねじですか?

まず、「平行ねじ」と「テーパーねじ」についてご説明します。ねじの根元から先端までの太さ(直径)が同じものが「平行ねじ」です。先端に行くにつれて細くなっている、すなわち、先細りのねじが「テーパーねじ」です。Avidity Scienceの継手類のねじはほとんどが「テーパーねじ」です。

両者のねじの取り扱いの注意点は、ねじを接続する際にシールテープを使用するかどうかです。平行ねじにはシールテープは不要ですが、テーパーねじには必ずシールテープが必要です。

「NPTねじ」と「PTねじ」の違いをご説明する前に、シールテープについてご説明します。

シールテープの目的は、その名の通りシールをすることです。ネジ山にシールテープを巻いて、めすネジへ接続させることで確実なシール効果を得ることができ、水漏れを防ぎます。

平行ねじにはシールテープを巻く必要はありません。平行ねじのシールは、シールテープではなくガスケットなどで行います。シールテープではシール効果が得られないため、平行ねじにシールテープを巻くことは意味がありません。

テーパーねじには必ずシールテープを巻く必要があります。シールテープを巻かないと、確実なシールができないため、水漏れの原因になります。シールテープを使わないでねじを締めると水が漏れ、さらに強く締めても水漏れを止めることはできません。また、シールテープを巻かないでねじを締めると、オスねじとメスねじが焼き付けを起こして取り外すことができなくなります。

次に「NPTねじ」と「PTねじ」についてご説明します。Avidity Scienceの継手のねじはすべてNPTねじです。NPTとはNational Pipe Threadの略で、アメリカの規格です。一方、PTねじは日本国内でよく使用されているJIS規格のねじです。ねじ山の角度はNPTが60度、PTが55度です。両者に互換性はないため、使用されるねじがどちらに該当するか確認する必要があります。

ご使用される継手にNPTの1/4インチのオスねじがある場合、対応するメスねじもNPTねじである必要があります。なお、Avidity ScienceのカタログでMPTという表記がありますが、これはMale Pipe Threadのことで、NPTのおすねじを指します。

 Q2:シールテープの巻き方に注意点はありますか?

以下の4点に気をつけてください。

1. ネジ山の確認:ネジ山に汚れがないことを確認してください。以前使用していたシールテープが残っている場合は確実に除去してください。オスねじだけでなく、メスねじ側も確認してください。

2. 巻き始めの位置:ネジの先端の1番目(または2番目)以降のネジ山から巻き始めてください。1番目のネジ山にはシールテープがかからないようにしてください。シールテープがねじの先端からはみ出していると、シールテープが裂けて配管内部へ混入し、トラブルの原因になる可能性があります。

3. 巻き方:シールテープを巻く際は、ねじの回転方向へ2~3重で巻きます。反対方向に巻くと、ねじ込むとシールテープが外れてしまいます。

4. テープの固定:巻き終わったらシールテープを切断し、テープの端をねじの周りにピンと張り、テープをねじに密着させます。全体をねじへしっかり押し付けます。

以上で適切な接続を行う準備が完了します。

この情報が、お客様のご使用環境において適切なねじの選定とシールテープの使用に役立つことを願っています。

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